吒枳尼眞天とは

小さな御神木を育てる

文・中川竹春

 

五葉松の盆栽

『小さな御神木を育てる』の2回目は、「盆栽」についてお話したいと思います。盆栽というとみなさん、どんなイメージをお持ちでしょうか?
前回は松が御神木と言われている理由を説明し、御神木を盆栽で育てる提案をしました。なぜなら、神様が宿る自然を“表現”して育てるのが盆栽なのです。
例えば、上の写真は五葉松という種類の盆栽です。五葉松は高山で育つ松なので、枝の流れから山肌の斜面で激しい風に当たりながら力強く育つ姿を想像できます。もちろんここまで具体的に表現されなくても、自然の中で育つイメージを持てれば大丈夫です。
購入するときは、その姿を感じることができて、なんとなく相性がよさそうだなと思えるものを選んでください。具体的な育て方は次回以降にお話しします。

 

 

公園のケヤキ。大地から栄養をとり、巨樹になる。

 

夏のケヤキ盆栽。

限られた鉢の中で小さく育つ。

 

 

冬のケヤキ盆栽。ケヤキは落葉した姿に盆栽としての醍醐味がある。

 

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