吒枳尼眞天とは

二十四節気
〜季節を感じるこの一句

文・浦川聡子

冬至柚子ゆず
手に一年は
一ページ

岡本 ひとみ

十二月二十一日は冬至です。北半球では、この日、昼がもっとも短く、夜はもっとも長くなります。古代中国では「一陽来復いちようらいふく」と呼ばれ、陰が極まり陽に転じる、陰陽五行でも節目の大切な日です。

冬至には、かぼちゃを食べたり、柚子湯に入ったりする習慣があります。柚子の香気が心地よく、からだも温まります。

掲出句、作者は柚子湯に入れる柚子を手に持ち、今年一年を振り返っています。一年は本の一ページのようであり、残すところあと僅かです。
一年は、一生は、なんと早いこと。
みなさま、どうぞよいお年を!

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