生まれつき価値のある存在なのだから、自分の価値を他人に証明する必要はない。
川端康成
SNSの「いいね!」やフォロワー数が、いつの間にか自分の価値を測る物差しになってしまう。そんな時代に生きる私たちに、半世紀以上も前から届いていた言葉です。
人から認められたい、褒められたいという気持ちは、人間に備わった自然な欲求なのかもしれません。
けれども、会社や家庭などの現実の場面では、「承認」がはっきり目に見える形で示されることは多くありません。評価が言葉にならないまま時間だけが過ぎていくと、「自分には価値がないのではないか」と不安になり、居場所を求めて転職を重ねてしまうこともあるでしょう。
そんなときこそ、この言葉を思い出したいのです。
私たちは、本来それぞれが「生まれつき価値のある存在」です。誰かに証明してもらわなくても、本来の価値は失われません。他人の評価に心を振り回されるのではなく、「自分の歩幅」で人生を進んでよいのだと、静かに受け入れることが開運への第一歩になります。
代沢稲荷の小さなお社は、そうした「自分の価値」をそっと思い出す場所でもあります。
日々の喧騒から少し離れて、神さま・仏さまの前で静かに手を合わせ、「自分は生まれつき価値のある存在である」と心の中で唱えてみてください。
他人の目を離れたところで、自分自身の尊さを認め直すことが、やがて新しいご縁やチャンスを呼び込んでくれるはずです。
【人物紹介】
川端康成(かわばた・やすなり、1899〜1972)は、日本を代表する小説家の一人です。古典的な美意識と繊細な感受性をたたえた作品で知られ、『雪国』『千羽鶴』『古都』などを世に送り出しました。1968年には日本人として初めてノーベル文学賞を受賞し、その授賞理由には「日本人の精神の本質を表現した」と記されています。この名言からも、人間そのものが本来備えている「かけがえのなさ」へのまなざしが感じられます。
代沢稲荷 宮守 阿川峰哉






