吒枳尼眞天とは

心に響く名言・格言

我以外皆師(われいがいみなし)

吉川英治


 私たちは日々、多くの人と接しながら生きています。しかし、ふとした時に相手の欠点や自分に合わない態度ばかりが目に付いてしまい、心がささくれ立ってしまうことはないでしょうか。

 昭和の国民的作家・吉川英治は、波乱万丈の人生の中で「我以外皆師(われいがいみなし)」という境地に至りました。これは、目の前の相手が誰であれ、起きた出来事が成功であれ失敗であれ、すべてを自分の学びの材料とするという覚悟です。

■ 相手の「態度」は、自分の心へのメッセージ

 「あの人のあの言葉が痛かった」「あの人のあの態度が許せない」

そんな風に心が波立つ時こそ、実は開運の大きなチャンスが隠れています。相手を単に「嫌な人」で終わらせず、その振る舞いを通じて、自分の心が何を求めているのか、何に気づこうとしているのかを静かに見つめてみるのです。

■ 欠点よりも「長所」を、曇りのない眼で見る

 人間はどうしても、他人の悪い点には敏感で、良いところには気づきにくい生き物です。しかし、意識して相手の「長所」を探そうとする姿勢が、運の流れを劇的に変えます。

 「この人のここだけは素晴らしい」「この態度の裏にはどんな思いがあるのか」と、相手の善なる部分に光を当てる。その謙虚なまなざしを持ったとき、世界は今までとは全く違う姿を見せ始めます。

■ 「思わぬ発見」が、あなたを飛躍させる

 相手の長所に注目することで得られる「思わぬ発見」は、単なる知識ではありません。それは、自分自身の固定観念を打ち破り、今の閉塞感を突き抜けて自分を大きく飛躍させるための、天からのヒントです。

 すべての出会いを「師」と仰ぎ、相手の中に光を見出す。

 その積み重ねが、あなたの運命を力強く、豊かに切り拓いていく鍵となるでしょう。

【人物紹介】

吉川英治(よしかわ えいじ/1892–1962)は、大衆文学の分野で独自の境地を切り拓いた、昭和を代表する国民的作家です。若年期の辛苦を経て、『鳴門秘帖』で文壇に確固たる地位を築いたのち、歴史小説『宮本武蔵』で爆発的な人気を博しました。その後も『新・平家物語』『私本太平記』など数々の名作を執筆。古典を現代的な人間ドラマとして蘇らせる筆致は、没後も多くの読者に愛され続けています。

 

代沢稲荷 宮守 阿川峰哉

 

 

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