吒枳尼眞天とは

毎日新聞に掲載されました。

 

先日、当代沢稲荷についての記事が毎日新聞に掲載されました。

ご取材くださった記者の明珍美紀様、並びに関係各位に心より御礼申し上げます。

記事にもございますように、当社のような小規模な神社は、全国的にその姿を徐々に消しつつあります。

その主な要因としては、管理の担い手不足、宗教法人格を持たないことによる固定資産税の負担、その他維持費の増加などが挙げられます。

また、相続を機にお社を手放されるケースも多く、いずれも先祖代々守られてきたお社であるがゆえに、苦渋のご決断を余儀なくされていることと存じます。

当社も同様の課題を抱えておりましたが、家族で熟議を重ねた末、お社を改修することでその存続を図ることといたしました。

現在、私自身は自宅から離れた場所に居住しており、交通機関を利用して日々参詣・管理に通っております。

水道設備もないため、清掃には市販のペットボトルの水を持参し、工夫を凝らしながらなんとか維持している状況です。

また、社務所を有していないため、御朱印の頒布もご参拝の皆様に直接お渡しすることが叶わず、初穂料はお賽銭箱へお納めいただいております。ご理解とご協力、誠にありがとうございます。

当社は、かつて江戸時代までは広く見られた「神仏習合」の形を今に伝える稀少な神社です。

日本古来の神道と、深遠なる仏教の哲学とが融合した神仏習合という信仰形態は、まさに日本文化の寛容性と精神性を象徴するものと感じております。

皆様のお力添えを賜りながら、百年後、千年後の未来にもこのお社を守り継いでいけるよう、引き続き誠心誠意、努めてまいります。

今後とも、何卒よろしくお願い申し上げます。

 

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