“People won’t have time for you if you are always angry or complaining.”
「いつも怒ったり不満を言っていると、人はあなたに振り向いてくれなくなります。
Stephen William Hawking
ホーキング博士
不満や怒りには、多くの負のエネルギーが含まれています。そのため、それを聞いている人は、正のエネルギーを吸い取られるように感じてしまいます。人間は本能的に、そうしたエネルギーから距離を取ろうとするものです。
もちろん、怒りや不満の理由に対して同情の気持ちが湧くことはあります。しかし、それによって自分のエネルギーが消耗することを避けたいという思いが勝ってしまうのです。
たとえば、もし部下の不平不満をひたすら聞いてくれる上司がいるとすれば、その背景には何らかの見返りを期待している場合が多いかもしれません。部下の声を通じて、部内や社内で起きている問題点を発見し、それを解決することで自らの評価につなげようとしているのです。
もちろん、すべての人がそうではありません。中には本当に親身になって話を聞いてくれる人もいますが、そうした人は決して多くはないでしょう。
一方で、不満や怒りを心に溜め込むのも、良いことではありません。何かしら発散できる手段があれば理想的ですが、もしどうしても誰かに気持ちをぶつけたいのなら、まずはその相手の話を聞いてあげることから始めてください。
お互いに負のエネルギーを交換し合うことで、どちらか一方だけが傷つくことはありません。
そして、不平不満を吐き出したあとは、冷静になって考えてみてください。不満の元はどこにあったのか? どうすれば、そうならずに済んだのか? それが明確になれば、運を切り開く鍵が見つかるかもしれません。
代沢稲荷 阿川峰哉