「愛嬌というのはね、自分より強いものを斃す柔かい武器だよ」
夏目漱石
夏目漱石の小説『虞美人草』に出てくるセリフです。暴力や武力などに最も遠いものである愛嬌が自分より強いものに打ち勝つ事があると漱石は言っています。相手の人間性を信じて良心に訴えかけるガンジーの無抵抗主義に通じるものがある気がします。
例えば、会社などで、上司から高圧的で居丈高な態度をされたり、ときに部下から不遜な態度をされることがあるかもしれません。しかし腸が煮えくり返る事があっても、こちらが愛嬌やユーモアで切り返せば相手も冷静になり、事が上手く運ぶ可能性があります。もちろんそう簡単な事ではありませんが、怒りではなく笑いで返せる力をつけたいものですね。
代沢稲荷 宮司