吒枳尼眞天とは

小さな御神木を育てる

文・中川竹春

 


盆栽家の中川竹春です。みなさん、神社仏閣巡りをしていると、御神木を目にすることが多いと思います。御神木の代表的なものに松がありますが、その理由をご存知でしょうか?松は代表的な縁起木だからです。では、なぜ松は縁起木なのでしょうか。その理由は、松は暑さにも強く、寒い冬でも葉の色を変えない常緑樹で寿命も長いため神が宿る木と称されているからです、そのため多くの神社でも松が植えられて御神木となっているのです。代沢稲荷もかつて屋敷神であったときのお庭には多くの松が植えられていたそうです。今のお社の敷地ですと、ちょっと松を植えるのは難しそうですね。ご自宅で松を庭植えで育てるスペースがある方もなかなかいないと思います 。そこでおすすめしたいのが松柏しょうはく盆栽です。この縁起木を小さな鉢で育てることで、ご自宅でも小さな御神木を育てることができるのです。まず松にはどんな種類があるのか、その入手法を次回ご説明しようと思います。

盆栽用の苗は2000円前後から入手できる。写真は黒松。

 

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