吒枳尼眞天とは

小さな御神木を育てる

文・中川竹春

 盆栽家の中川竹春です。春がやってきましたね。春は園芸をスタートさせるのに一番いい季節です。神が宿る木と称されている常緑樹の松を使って小さな御神木を作ってみましょう。

 今回は、黒松で盆栽を作ってみます。黒松は海側に多く、防風林などにもなっています。水と肥料が大好きで葉が太く強いです。葉が柔らかく、水と肥料が少なくても済む繊細な赤松と比べると黒松はマッチョな感じですね。それでは小さいけれど力強い御神木を作ってみましょう。

①1800円ほどで黒松を購入してきました

②密集して芽が出ている所を剪定します。一箇所から4つ芽が出ていたら基本2つ残して2つは剪定します。

③今回の素材は全体の三分の一ぐらい剪定しました。

④根についている用土を竹串などで落としていきます。目安としては三分の一から二分の一落とすといいでしょう。

 

⑤土を落としたら根を切っていきます。

 

⑥盆栽用の用土を入れて、竹串で隙間を埋めていきます。

⑦水をたっぷり与えます。

⑧植え替え後は1週間程度明るい日陰(半日陰/直射日光が当たらない明るい場所)に置く。土が乾いたらたっぷりと水やりを行います。その後は日当たりと風通しの良い場所へ移動させます。

外出などで水やりができなければ、水の入れた容器に鉢を置く(腰水という)と良いでしょう。

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