二十四節気
〜季節を感じるこの一句
〜季節を感じるこの一句
啓蟄や
日はふりそゞぐ
矢の如く
高浜虚子
3月5日は啓蟄です。啓蟄とは大地があたたまり、冬籠りしていた虫たちが穴から出てくる頃。虫たちだけではなく、様々な生き物たちが出てきます。草花にも燦々と日は注ぎ、あたりは光に包まれます。この句はまさにそういった情景をそのまま切り取りストレートに表現し、私たちのイマジュネーションを掻き立てます。作者の主観、生き物も句の中に出てきませんが、日が地表に差し込み土から顔を出す生き物たちの姿が思い浮かびます。
皆さまもぜひ外に出て地表を観測してみてはいかがでしょうか。きっと何か発見があるはずです。