吒枳尼眞天とは

二十四節気
〜季節を感じるこの一句

文・浦川聡子

 

みちのくの

星入り氷柱つらら

われに呉れよ

鷹羽たかは狩行しゅぎょう

1月20日は大寒です。寒さはさらに極まり、気温が最も低い時期となります。氷は厚くなり、氷点下の日が続くと凍結する滝もあります。

掲出句、旅先での作品でしょうか。満天の凍星いてぼしが瞬くなか、軒には氷柱が下がっています。きらきら輝く氷柱は、あたかも星が閉じ込められているかのよう。
「星が入っている氷柱を私にもくださいな」。北国での童話が思い浮かびそうな、ロマンチックな一句です。

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