吒枳尼眞天とは

二十四節気
〜季節を感じるこの一句

文・浦川聡子

虹二重
神も恋愛
したまへり

津田清子

七月六日は小暑です。暑中を前半と後半に分け、前半を「小暑」、後半を「大暑」としています。小暑の「小」には、暑さもまだ序の口、これからさらに暑くなるよ、というメッセージが込められているかのようです。掲出句、雨上がりに空に大きくかかる二重の虹。互いに呼応しているように見える二つの虹を、神様も恋愛しているようだと捉えました。読んでいて楽しくなる、おおらかでスケールの大きい一句です。

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