吒枳尼眞天とは

二十四節気
〜季節を感じるこの一句

文・浦川聡子

七五三
飴もたもと
ひきずりぬ

原田たね

十一月七日は立冬。いよいよ冬の始まりです。しだいに冷たい風が吹きはじめ枯れ色に包まれていきます。

十一月に入ると、神社には七五三参りの着飾った子どもたちの姿が見えはじめます。七五三は十一月十五日、立冬の後になりますから、「七五三」は冬の季語となります。

掲出句の「飴」は「千歳飴」。手に持つ千歳飴も、この日のためにあつらえた晴れ着の袂もひきずりながら歩いているというところに、小さな子どもの愛らしさが伝わってきます。

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